高等学校共通教科「情報」 新科目の内容と授業アイデア

「情報の科学」アイデア集

この表の見方

左の列が新科目「情報の科学」の「内容」、右の列が授業のアイデアになっています。
幾つかのアイデアには、数時間分の授業の流れをまとめた指導例を表にして掲載しました。
※授業展開例以外のリンクは、新しいウィンドウに表示されます。
(1)コンピュータと情報通信ネットワーク  
コンピュータと情報の処理
文字コードとは
 コンピュータの内部では文字もデジタル化された情報として扱われる。学校名等の具体的な文字列を、代表的な文字コードで書かせてみる。また、文字コードの違いによる、WEBページや電子メールの文字化けを体験させる。
情報通信ネットワークの仕組み
電子メールやインターネットの仕組みを学ぶ
 総務省のWEBページにある「国民のための情報セキュリティサイト」、「情報通信白書for Kids」等を利用して、情報通信ネットワークの仕組みについて学習させる。
情報システムの働きと提供する
サービス
あったらいいな、こんなシステム
 POSシステムや銀行のオンラインシステムなど、生徒が興味をもった情報システムについて調べさせ、より利便性を高めるにはどんな工夫が考えられるか、利便性を高めることによる問題点はないか考えさせる。
 指導例5(新しいウィンドウが開きます)
(2)問題解決とコンピュータの活用  
問題解決の基本的な考え方
問題の解決と処理手順の自動化
モデル化とシミュレーション
授業展開例4「“Squeak”で学ぶプログラミング」
モデル化とシミュレーション
セルオートマトンを使ったシミュレーション
 手作業でマス目を塗りつぶす方法と、表計算ソフトウェア上で関数を使って自動表示させる方法を比較させ、自動実行の有効性を体験させる。
(参考)エクセルファイルcellular.xls(294Kb)
(3)情報の管理と問題解決  
情報通信ネットワークと問題解決
検索エンジンの比較
 複数の検索エンジンを比較できるサイト「検索デスク」を使い、同じキーワードで検索しても、検索サイトによって結果が異なることを体験させる。
情報の蓄積・管理とデータベース
データベースを作ってみよう
 データベースとは何かを学習した後、プロ野球選手等のデータを使って、データベースを作成させる。作成したデータベースで、データの並べ替えや条件を指定した抽出ができることを体験させる。
問題解決の評価と改善
問題解決型の総合実習
 実際に校外に出かけてデータを収集させ、全国的な統計データと比較したり、曜日や時間帯、地域の特性等に応じた分析を行わせたりして、その結果をプレゼンテーションソフトウェアを用いて発表させる。
例: 幹線道路を走る自動車の色や種類、運転者の性別等
近くにある公園を訪れる人の性別、人数構成、服の色等
(4)情報技術の進展と情報モラル  
社会の情報化と人間
情報バリアフリーに向けた取組み
 いろいろなWEBページについて、情報バリアフリーの観点から閲覧し、優れている点や問題点についてまとめさせる。
 指導例6(新しいウィンドウが開きます)
情報社会の安全と情報技術
個人でできる情報セキュリティの例「ファイルの暗号化」
 ファイル暗号化ソフトウェアを使って暗号化されたファイルが、開けないことを確認させる。

コンピュータ教室の情報セキュリティ
 授業で作った作品などのデータがどのように保護されているか、生徒がIDとパスワードを使ってログインする必要があるのはなぜか等について、コンピュータ教室のネットワークを使って学習させる。

情報流出事故の事例研究
 過去に発生した企業からの情報流出に関する事例や、ファイル共有ソフトによる個人情報の流出事例を使って、一度流出した情報は回収できないことや、被害の大きさを特定することが困難であることなどを学習させる。
特定非営利活動法人NPO情報セキュリティフォーラムによるWEBページ「教育現場における情報セキュリティ事故・対応事例集」が参考になる。
情報社会の発展と情報技術
情報社会を生きるための心構え
 インターネット上の様々な行為や情報社会における様々な状況について、どのように判断し、対処するべきか、討論させる。ディベートの形式を採用してもよい。(授業展開例3の応用)
例: 動画投稿サイトや音楽のダウンロードサイトなどを利用する行為
特定のブログに対して、多数の書き込みを集中させる行為
オンラインゲームなどに時間を費やし、日常生活に支障を来すような状況

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