神奈川県立総合教育センター平成19年度研究成果物
PC教室にはICT活用の環境が整っていますが、児童・生徒がPCを扱わない場合はPC教室以外の場所も選択肢として考えましょう。教員だけがICTを活用するならば、PC教室よりも普通教室の方が授業を進めやすい場合も多くあります。 また、PCをグループで1台活用するような場合は、ノート型PCを使用すればレイアウトも可能です。
「ICT機器を運ぶ苦労」よりも「児童・生徒のわかる授業」を優先させましょう。 授業場所にICT機器が設置されていない場合は、ICT機器を運搬する必要があります。運搬に苦労する場合がありますが、児童・生徒に対して、より一層「わかる授業」を行うために、ICT機器を運びましょう。また、ICT機器運搬には様々な工夫ができますので、詳しくはこちらのページをご覧ください。
学習内容によって、一斉学習、グループ学習等の授業形態を考え、その授業形態に合わせて、ICT機器の台数を決めましょう。「はじめにICTありき」にならないようにすることが大切です。
授業形態 ICT活用例 一斉学習 教員が教材を提示するためにPCとプロジェクタを活用する。 グループ学習 グループで1台のPCを活用し、スライド資料作成、配付資料作成、発表等の分担をして発表の準備を行う。 ペア学習 PC操作に経験に差があるペアを作り、インターネットで情報検索を行う。 個別学習 2人で1台のデジタルカメラを活用して観察記録を作成する。 補習 デジタル教材を活用して、個に応じた発展的、補充的な学習を行う。
ICT活用する場合と、しない場合の比較をさせましょう。 一人に1台ではなく、グループで1台のPCを活用することで、インターネットで収集した情報と書籍で収集した情報を比較したり、様々な情報手段の長所、短所を実感できたりと、情報活用の実践力を深めることができます。