神奈川県立総合教育センター平成19年度研究成果物
できるだけ複数の教員が協力してデジタル教材を作成しましょう。デジタル教材の作成の段階で意見を出し合うことでより良い教材にすることができ、多くの授業で活用することができます。また、PCの操作スキル獲得の場にもなります。デジタル教材を自分だけのものにしないことが大切です。
ICT機器の扱いに慣れていない教員に対して、ICT活用に慣れた教員がICT機器の運搬やセッティング等のサポートするようにしましょう。ICT機器の扱いに慣れたら、今度は別の教員に対してサポートするようにして、特定の教員に負担が集中しないようにしましょう。
ICTを活用した授業を行う場合、なるべく多くの教員に見てもらうようにしましょう。ICT活用の経験が少ない教員に対しては、ICT活用の効果を実感してもらうことができ、ICT活用の経験が豊富な教員からは助言をもらうことができます。また、授業をビデオ撮影しておくことで、自ら授業を振り返ったり、公開した授業に参加できなかった同僚に見てもらったりすることができます。
ICTを活用した授業を行った後、児童・生徒に対してICT活用の効果があったかどうか、アンケート等で確認することも重要です。 児童・生徒向けのアンケートのサンプルを掲載しています。ダウンロードしてご利用ください。
ICTを活用した授業を他の教員に見てもらった後、授業に参加した教員の間で意見交換をする場を設けましょう。意見交換の時間の確保が難しい場合は、授業に参加した教員が付箋紙にコメントを書き、それを回収して内容で整理し、成果と課題を浮かび上がらせる等の方法もあります。
他の教員のアドバイスや、児童・生徒の声等からICTを活用した授業を見直しましょう。また、授業で使用したデジタル教材は使用後すぐに改善しておきましょう。授業の評価にp.19のチェックシートを利用することもできます。
校内研修には様々な方法が考えられます。研修対象者を学年や教科、ICT活用の経験等で分けたり、研修時間を会議の前後の短い時間に設定したりする等の工夫をするとよいでしょう。校内研修のテーマは次の例を参考に学校の状況に合わせて設定しましょう。 ○「ICTを活用した授業の研究」(実施形態:学年毎、教科毎等) ○「情報検索の方法」(対象:ICT活用経験が少ない教員) ○「プレゼンテーションソフトウェアの使い方」(対象:ICT活用経験が少ない教員) ○「プロジェクタの使い方」(対象:ICT活用経験が少ない教員対象) ○「ICTを活用した授業の評価・改善」(方法:授業を撮影したビデオを活用) 校内研修で使用した資料等、学校内でノウハウを共有し、蓄積していくことが大切です。